丁酉歳稽古朝茶事 その2

平成29年7月17日(月)、7月23日(日)に生徒さんたちと稽古の小寄せ朝茶事を行い、引き続き8月6日(日)、8月27日(日)にも行いました

今回は梅雨が明けた後でしたので香合を唐人笠から掛絡に変更しました

掛絡とは禅僧が托鉢に出かける時に身に着ける袈裟の肩ひもを繋ぐ輪っかのことです

テーマとも結びつくので使ってみました

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炭道具

炭斗  利休好 油竹菜籠

香合  掛絡

羽箒  鴻ノ鳥

釜鐶  松葉象嵌            松華造

火箸  鼓           五十一代明珍造

 

腰掛待合

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貴人口

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にじり口

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先日、お家元からワンランク上の資格を頂戴しました

その資格とは教授者として、ようやくスタートラインに立てたということらしいです

それで今回の朝茶事のテーマは「共に修道」とさせて頂きました

渚(棚)に寄せては返す波(煎餅)のように繰り返し点前の練習をして、時には大きな波(薄茶茶碗)が打ち寄せて来ても、乗り越え(点前が上達し)、山は雨が降ろうが風が吹こうが雲に隠れようが元の場所を動くことはない、雲は山に遮られることなく東に西に、上下左右に自由自在に我が道を突き進む(青山元不動 白雲自去来)、そんな心境にいずれなってほしい(私も含めて)

利休居士から連綿と続く禅の精神を取り入れたお茶の教えは、今も昔も変わらない

その教えを私なりに皆さんに伝えて(松風伝古今)、共に修道しましょうと点前をしながら生徒さんに申しましたが、うまく伝わっていればいいのですが・・・

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