コシカケマチアイ その2

腰板が張られました

ここに腰掛を設えます

腰掛の高さは畳廊下の畳と面一になるようにしてもらう予定です

 

 

正客石と連客石のイメージです

茶室に近い方に正客石を、その横に連客石を配置して、正客石は連客石より少し高くしてもらいます

正客石は今の稽古場の飛石から選んで運んできました

連客石は解体した家の基礎石を再利用することにしました

腰掛けて踏石から一尺三寸~一尺三寸五分の高さになるようにしてもらう予定です

腰掛けて太腿の下に指先がスッと入る高さがいいらしいとのことです

 

つづく

 

茶道稽古のお菓子 11月7日~11月10日

主菓子 亥の子餅    行松旭松堂製

干菓子 銀杏 通い路  行松旭松堂製

 

ウリ坊(亥の子)が母親を見ているように盛り付けたつもりですが・・・

 

古代中国では、亥の月、亥の日、亥の時に餅を食べ、無病息災を祈願したそうです

その風習は平安時代に日本に伝わり、現在に受け継がれています

亥の月は旧暦では10月ですので、今年は11月8日の午後9時から11時に食べると息災になれます 水曜の生徒さんはラッキーでした 次の亥の日は11月20日だそうです

また、亥は陰陽五行では水にあたり、亥の日に炉開きすると火事にならないとされています

うちは11月1日の辰の日に炉を開きました 辰は木にあたり、ちょっと心配になりましたが、竜神が守ってくれているはずです

 

 

丁酉歳霜月 開炉にて

床  与雲和尚筆一行  本来無一物

 

「開炉一行 春懐紙 夏は短冊 秋は文」といいます

今月は炉開きですので一行にしました

 

与雲和尚は大徳寺塔頭芳春院で住職をされた方です

芳春院は加賀前田家の菩提寺です

 

本来無一物とは、とらわれる心がそもそも無いのだから、とらわれようがない

と解釈しているのですが、凡夫の私にとって日々とらわれてばかりです

修行の道のりは果てしなく続きそうです

 

 

釜  霰

炉縁 掻合せ

 

釜の蓋には時代がついており、口の回りにも霰が施されています

釜鳴りも結構いい音がします

箱が無く作者が分りませんので稽古用の釜にしておりますが、ひょっとしたら名だたる名工かも