2017松海庵一般公開&呈茶 その2

10月1日は秋晴れの絶好のお茶会日和となりました

亭主は私、半東は妻が担当し、9名で点前、運び、受付を担当し、5名で水屋を担当しました

9名は社中の生徒さん、水屋の5名は裏千家青年部で巡り合った私にとってはかけがえのない茶友の面々です

この方たちのお蔭で、社中にとって初めての大寄せ茶会を粗相もなく無事終了することが出来ました

最強の水屋に感謝・感謝・感謝です

 

待合床 秀順筆 秋月明 空やすむ 月やこぞふる 秋とへば いつよりあかぞ 照りまさるらむ

仲秋の名月といえば9月ですが、今年の仲秋の名月は10月4日ですのでこの軸を掛けました

秀順は小松天満宮の九世宮司さんです

10月1日は豊臣秀吉北野大茶会を行った日です それでこの日は日本茶の日に制定されたとのことです

北野天満宮で執り行われましたので天満宮でつながりができました

 

本席床 大道和尚筆横物 喫茶去

日本茶の日ですから喫茶去=まあ一服をかけました

大道和尚は大徳寺派極楽寺の西垣大道和尚です

 

花は鬼嫁が活けた鬼百合と青峰杜鵑です

花入 摸備前  半翠造

半翠は明治の小松市の茶人さんです

 

香合 時代朱糸目丸

 

釜  筒糸目尾垂

風炉 やつれ

水指 虫明            学造

茶碗 楽黒 朴堂和尚箱 銘好日  光楽造

替  粟田色絵月に芒絵      浩人造

蓋置 半枯

莨盆 手付木瓜透し

火入 雲華立筋彫         宗元造

 

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薄器 大平棗竜田川蒔絵  博山造

茶杓 海仙作 銘松籟

 

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博山は加賀市山中町の蒔絵師の谷口博山(正博)さんです

大きな紅葉が蓋表に描かれて、蓋裏には流水に紅葉が、立口にも紅葉が描かれております なかは梨地になっています

拝見の時、蓋を開けたら、皆さん歓声を上げてました

谷口さんご夫妻には大変お世話になっております

この日もご夫婦で水屋に駆けつけてくださいました

 

 

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薄茶 綾の森  上林春松詰

室町幕府によって宇治七茗園が拓かれる以前の古園が綾の森とのことです

この日は京都で宇治茶まつりが行われたそうです

 

主菓子 栗餅  中西製菓製

伊勢の赤福の10月の朔日餅が栗餅ですので能美市のお菓子屋さんにこしあんに栗を入れて餅で包んだオリジナル栗餅を作ってもらいました

写真撮るの忘れました(*_*)

 

社中で記念写真です

生徒さんのほとんどは人前で初めて点前をしました

朝礼で利休百首の「点前には弱みを捨ててただ強くされど風俗卑しきを去れ」を用い、失敗を恐れないで楽しむくらいの気持ちで点前に臨むこと ただし優雅にとアドバイスしました

人前で点前をさせて頂くことが大変勉強になることを少しでも感じ、達成感を少しでも味わってくれていたらいいのですが

火曜日からそれぞれの課題を胸に稽古再開です

茶道稽古のお菓子 9月26日~9月29日

主菓子 栗餅     司由庵製

菓子器 色絵牡丹文  哲爾造

 

今度の日曜の10月1日に能美市根上学習センター二階茶室「松海庵」の一般公開&呈茶が行われます

その呈茶を私共の社中が担当することになりました

お菓子は能美市の近所のお菓子屋さんに注文しました

伊勢の赤福さんの10月の朔日餅は栗餅だそうです

赤福さんの朔日餅は行列ができるほど人気がありますので、それにあやかってお茶会のお菓子は栗餅にしました

今週の稽古のお菓子はお茶会の雰囲気にあらかじめ少しでも生徒さんに馴染んでもらおうと思い、見様見真似で作った栗餅です

こしあんに栗の甘露煮を混ぜ、道明寺粉を蒸したものでそれを包み、その上に栗の甘露煮をあしらいました

お茶会の道具組はだんだん固まってきています

どんなお茶会になりますことやら

 

2017松海庵一般公開&呈茶 その1

能美市の根上学習センター二階に「松海庵(ショウカイアン)」という茶室があります

年3回、その茶室を開放し、呈茶をして、市民の方々にお茶一服を召し上がって頂いております

2回目の10月1日の呈茶は私の社中が担当させて頂くことになりました

私が亭主を務め、生徒さんたちに点前をしてもらいます

これまで裏千家青年部で大寄せの茶会の亭主、裏千家石川南支部で点前をさせて頂いておりますが、亭主と点前を自分の社中でするのは初めてですのでドキドキです

10月の茶会は侘びた趣向が好まれますので藁灰にすることにしました

少し早いですが一週間前の土日に藁灰の灰形をしました

 

やつれ風炉です

 

奉書紙の上に敷瓦を乗せ、その上に五徳を置きます

五徳が低いと風炉灰を入れてその上に置きますが、今回は高さがちょうどよかったです

 

釜が風炉の中心にくるよう五徳の位置を確認して風炉灰を入れて、前瓦を仮置きし、釜を据え、釜底と前瓦の距離を調整して灰づもりをします

 

二文字押切です

普通の二文字押切は谷から谷底にかけて、なだらかな曲線にしますが、藁灰の二文字押切は藁を谷と谷底に置くので谷は直線的な斜面にし、谷底はまっすぐ水平にします(したつもりです)

 

焼いた藁を並べます

本来は炮烙で藁灰を作りますが、私はアマゾンで買ったレンジ・オーブン調理器具のスチームディッシュで作りました

 

結構根気がいりました

 

画像では隙間だらけですが、実際に見てみるとそんなんでもないです(=^・^=)

1日の茶会では、お見せできる道具は用意できないので、せめてこれがごちそうになればいいのですが・・・

 

つづく

茶道稽古のお菓子 9月19日~9月22日

主菓子 栗きんとん    行松旭松堂製

干菓子 通い路 雁来葉  行松旭松堂製

 

今年は日照不足で栗の入荷が一週間遅くなったけど美味しい栗が入ったと行松さんがおしゃっておりました

そのお言葉通り、ケースから取り出したら栗の香りに包まれて幸せな気持ちになりました

行松さん、今年もおいしい栗きんとんご馳走様でした